OSMUSE | cosmuse_lab | 画数音階 | ひらがな音階 | 植木算音階 | 万華鏡お花畑 |


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COSMUSE | cosmuse_lab | 目次 | | | | | | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |

4.音階を考えてみる4(素数音階、フィボナッチ音階)



フィボナッチ漸化式 an+2=an+1+an
一般項 an=(1/√5)[((1+√5)/2)n-((1-√5)/2)n]
素数音階とフィボナッチ音階を考えてみます。どのような音や音楽になるのか。
ここまで画数音階、ひらがな音階、植木算音階などを平均律12音階クロマチックスケールにあてはめてきましたが
素数音階とフィボナッチ音階を考えるために、平均律12音階クロマチックスケールとは何か確認して、 ピタゴラス音階と自然倍音と平均律12音階クロマチックスケールを比較してみます。

4−1.12音階クロマチックスケール(平均律)

オクターブを2(0/12)=1、2(1/12)、2(2/12)、2(3/12)、2(4/12)、2(5/12)、2(6/12)、2(7/12)、2(8/12)、2(9/12)、2(10/12)、2(11/12)、2(12/12)=2と12等分し、 これに基準の周波数に掛けたり弦の長さを割ったりしてそれぞれの音階の周波数や弦の長さがきまる。
半音の幅が等しく隣同士の誤差も最小なので転調に強いがドミソなどの和音コードの響きは純正律に劣るといわれている。
ドレミフャとabcとイロハとややこしいので表と時計回りの図にしてみる。
※正しい表記法や誤りには後でその都度修正します。長短入りました。
放射軸目盛は比率、時計回りは次数、周波数はHz、excelで計算、小数点4桁以下は切り捨て表示。


4-1-1.A(ラ)からはじまる12音階クロマチックスケール

チューニングはA(ラ)で合わせることが多い。
表1.A(ラ)から12音階クロマチックスケール
嬰イ
変ロ
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
a a# b c c# d d# e f f# g g# a’
ラ# ド# レ# ファ ファ# ソ#
2(0/12)=1 2(1/12) 2(2/12) 2(3/12) 2(4/12) 2(5/12) 2(6/12) 2(7/12) 2(8/12) 2(9/12) 2(10/12) 2(11/12) 2(12/12)=2
440.000 466.163 493.883 523.251 554.365 587.329 622.253 659.255 698.456 739.988 783.990 830.609 880.000Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度

4-1-2.C(ド)からはじまる12音階クロマチックスケール

鍵盤楽器は、c(ド)を中心にすることが多い。
表2.C(ド)から12音階クロマチックスケール
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
嬰イ
変ロ
c c# d d# e f f# g g# a a# b c’
ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ#
2(0/12)=1 2(1/12) 2(2/12) 2(3/12) 2(4/12) 2(5/12) 2(6/12) 2(7/12) 2(8/12) 2(9/12) 2(10/12) 2(11/12) 2(12/12)=2
C3 130.813 138.591 146.832 155.563 164.814 174.614 184.997 195.998 207.652 220.000 233.082 246.942 261.626Hz
C4 261.626 277.183 293.665 311.127 329.628 349.228 369.995 391.996 415.305 440.000 466.164 493.884 523.252Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度

4-1-3. E(ミ)からはじまる12音階クロマチックスケール

ギターは、EADGBEにチューニングすることが多い。弦の長さcm
表3.E(ミ)から12音階クロマチックスケール
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
嬰イ
変ロ
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
e f f# g g# a a# b c c# d d# e’
ファ ファ# ソ# ラ# ド# レ#
2(0/12)=1 2(1/12) 2(2/12) 2(3/12) 2(4/12) 2(5/12) 2(6/12) 2(7/12) 2(8/12) 2(9/12) 2(10/12) 2(11/12) 2(12/12)=2
1弦329.628 349.228 369.995 391.996 415.305 440.000 466.164 493.884 523.252 554.366 587.330 622.255 659.256Hz
2弦246.941 261.625 277.182 293.664 311.127 329.627 349.228 369.994 391.995 415.304 440.000 466.163 493.883Hz
3弦196.000 207.652 220.000 233.081 246.941 261.625 277.182 293.664 311.127 329.627 349.228 369.994 391.995Hz
4弦146.837 155.563 164.813 174.614 184.997 195.997 207.652 220.000 233.081 246.941 261.625 277.182 293.664Hz
5弦110.000 116.540 123.470 130.812 138.591 146.832 155.563 164.813 174.614 184.997 195.997 207.652 220.000Hz
6弦 82.41 87.31 92.50 98.00 103.830 110.000 116.545 123.475 130.817 138.596 146.837 155.569 164.820Hz
長さ 630.000 594.640 561.266 529.764 500.031 471.966 445.477 420.474 396.875 374.600 353.575 333.730 315.000cm
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度
※セント:平均律の半音の百分の一。
※各弦12フレットまでの表示。

なぜ12なのか?

円の内接する正三角形の中に内接する円のなかに内接する正四角形の中に内接する円のなかに内接する正五角形のなかに… を繰り返していくと正多角形が限りなく円に近付きその円の直径は最初の外円の12分の1に近似するらしい。
ピタゴラスも当然このことを知っていて現代の12音階になったのではないかとも思ってしまう。

単純に、1:2と2:3から始まった音階は、1x2x2x3=12なので12音階かもしれない。
ところが3が入っている。1/3、2/3、1/5、1/6、1/7、1/9、1/11、…など割り切れない数が入っているために
割り切れない音階になっているのかもしれない。3は、最も小さい奇数で素数。
有名なピタゴラスの定理(内角に一つの直角を含む三角形の辺の比)は、1:1:√2、1:2:√3、3:4:5、
斜辺の二乗は他の二辺の二乗の和に等しい。
r^2=y^2+x^2
原点を中心とした半径rの円の方程式でもある。

歴史的には、宇宙は138億年、地球は46億年、およそ700万年前人類発祥はアフリカといわれている。スマホもネットもテレビもラジオもない太古の昔には、夜は月と星の天体ショー、昼は太陽、雲、雨、風。
生きていくための衣食住。まず体温を保護する衣類、つぎに水、食糧、狩猟、遊牧、
農作が始まってからは定住住居を必要とされたと想像する。
古代エジプト、古代メソポタミア文明シュメール、古代インド、古代黄河、古代マヤなどの頃も、月を見て地球(の影)が丸いことを知っていたはず。
月の満ち欠けから太陰暦で12か月、1年で太陽を地球が一回りで太陽暦、から
12進法、1週間7日や60進法の時間の単位や月や地球の影が丸いことから円周360°などを使っていたはず。
日常的には10進法の方が古いといわれているが。
人類は、本能的に周期Tは、振動が1往復する時間であることも、
振動数または周波数fの逆数のことも知っていたのではないだろうか。
???

数列、無限級数、極限値、収束、発散∞、振動(規則性振動、不規則振動)、変曲点、微分、積分、テーラー展開、フーリエ級数、モンテカルロ法などについて、
ん十年前の小学校の時、先生が「1+2+3+…を無限大の総和はいくつになるか?」という問題が出て、
誰も答えられないとしばらくして「−12分の1になることを誰か説明できる人?」この12のことか?
(ゼータ関数や解析接続についてもっと勉強しなくては…)
正の整数の1に1の半分の半分の半分の…それぞれ足した無限級数和では、
1+1/2+1/4+1/8+1/16+1/32+1/64+… =2
プラスマイナス交代無限級数和では、
1-1/2+1/4-1/8+1/16-1/32+1/64-… =2/3
1に3分の1の3分の1の3分の1の…それぞれ足した無限級数和では、
1+1/3+1/9+1/27+1/81+1/243+1/729+… =3/2
プラスマイナス交代無限級数和では、
1-1/3+1/9-1/27+1/81-1/243+1/729-… =3/4
arctan 1
=1-1/3+1/5-1/7+1/9-1/11+…=π/4
ζ(2)
=1+1/2^2+1/3^2+1/4^2+1/5^2+1/6^2+1/7^2+1/8^2+1/9^2+…=π^2/6
交代調和級数
1-1/2+1/3-1/4+1/5-1/6+1/7-1/8+…=ln2
ζ(1) 調和級数
=1+1/2+1/3+1/4+1/5+1/6+1/7+1/8+…=∞
ζ(-1)
=1+2+3+4+5+6+7+8+…=-1/12
ζ(0)=-1/2

4−2.ピタゴラス音階

ピタゴラス音階は、1:2のオクターブと2:3の5度によって、 5度を積み上げて音階がつくられ純正完全5度音階を12回積み上げると60度となる。
(5度圏は、ドレミファの順番になっていない。)
(3/2)0、(3/2)1、(3/2)2、(3/2)3、(3/2)4、(3/2)5、(3/2)6、(3/2)7、(3/2)8、(3/2)9、(3/2)10、(3/2)11、(3/2)12
オクターブで下げるときは、1オクターブ下げは1/2、2オクターブ下げは1/4、3オクターブ下げは1/8、4オクターブ下げは1/16、 5オクターブ下げは1/32、6オクターブ下げは1/64にする。 はじめをCとして、Cから5度上げるとGとなりさらに5度上げるとDは、はじめのCのオクターブ上のCを超える。 はじめのCから5度下げてFを得ることもできる。
5度積み上げていくほどオクターブとのずれが大きくなる。ピタゴラスコンマといわれる。 ずれのしわ寄せでウルフがうなる!?
放射軸目盛は度数、5度の倍数。時計回りに次数。同心円は各オクターブを示す。

f0を130.813Hzに設定し5度ずつ12回積み上げたときの計算値。

4−2−1.C(ド)からピタゴラス音階

表1.c(ド)からピタゴラス音階
嬰へ
変ト
嬰ハ
変ニ
嬰ト
変イ
嬰二
変ホ
嬰イ
変ロ

嬰ロ
c g d a e b f# c# g# d# a# f b#
ファ# ド# ソ# レ# ラ# ファ シ#
(3/2)0=1 (3/2)1 (3/2)2 (3/2)3 (3/2)4 (3/2)5 (3/2)6 (3/2)7 (3/2)8 (3/2)9 (3/2)10 (3/2)11 (3/2)12
261.626 392.439 588.658 882.987 1324.481 1986.722 2980.083 4470.125 6705.188 10057.782 15086.673 22630.010 33945.015Hz
1 1 1/2 1/2 1/4 1/4 1/8 1/16 1/16 1/32 1/32 1/64 1/64
261.626 392.439 294.329 441.493 331.120 496.680 372.510 279.382 419.074 314.305 471.458 353.593 530.390Hz
  # ## ### #### ##### bbbbbbb ###### bbbbbb bbbbb ####### bbbb bbb bb b
※#は嬰(半音上げ)、bは変(半音下げ)の数を示す。

得られたピタゴラス音階をドレミファに並べ替える。
表1a.C(ド)からピタゴラス音階
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
嬰イ
変ロ

嬰ロ
c c# d d# e f f# g g# a a# b b#
ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ# シ#
261.626 279.382 294.329 314.305 331.120 353.593 372.510 392.439 419.074 441.493 471.458 496.680 530.390Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度
261.626x2=523.252
530.390-523.252=7.138Hzのずれ

130.813x2=261.626
265.195-261.626=3.569Hzのずれ

4−2−2.A(ラ)からピタゴラス音階

表2.A(ラ)からピタゴラス音階
嬰へ
変ト
嬰ハ
変ニ
嬰ト
変イ
嬰二
変ホ
嬰イ
変ロ
a e b f# c# g# d# a# f c g d a’
ファ# ド# ソ# レ# ラ# ファ
(3/2)0=1 (3/2)1 (3/2)2 (3/2)3 (3/2)4 (3/2)5 (3/2)6 (3/2)7 (3/2)8 (3/2)9 (3/2)10 (3/2)11 (3/2)12
440.000 660.000 990.000 1485.000 2227.500 3341.250 5011.875 7517.812 11276.718 16915.078 25372.617 38058.925 57088.388Hz
1 1 1/2 1/2 1/4 1/4 1/8 1/16 1/16 1/32 1/32 1/64 1/64
440.000 660.000 495.000 742.500 556.875 835.312 626.484 469.863 704.794 528.596 792.894 594.670 892.006Hz
得られたピタゴラス音階をラシドレに並べ替える。
表2a.A(ラ)からピタゴラス音階
嬰イ
変ロ
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
a a# b c c# d d# e f f# g g# a'
ラ# ド# レ# ファ ファ# ソ#
440.000 469.863 495.000 528.596 556.875 594.670 626.484 660.000 704.794 742.500 792.894 835.312 892.006Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度
440.000x2=880.000
892.006-880.000=12.006Hzのずれ

4−2−3.E(ミ)からピタゴラス音階

表3.E(ミ)からピタゴラス音階
嬰へ
変ト
嬰ハ
変ニ
嬰ト
変イ
嬰二
変ホ
嬰イ
変ロ
e b f# c# g# d# a# f c g d a e’
ファ# ド# ソ# レ# ラ# ファ
(3/2)0=1 (3/2)1 (3/2)2 (3/2)3 (3/2)4 (3/2)5 (3/2)6 (3/2)7 (3/2)8 (3/2)9 (3/2)10 (3/2)11 (3/2)12
329.628 494.442 741.663 1112.494 1668.741 2503.112 3754.668 5632.003 8448.005 12672.007 19008.011 28512.017 42768.025Hz
1 1 1/2 1/2 1/4 1/4 1/8 1/16 1/16 1/32 1/32 1/64 1/64
329.628 494.442 370.831 556.247 417.185 625.778 469.333 352.000 528.000 396.000 594.000 445.500 668.250Hz
得られたピタゴラス音階をミファソラに並べ替える。
表3a.E(ミ)からピタゴラス音階
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
嬰イ
変ロ
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
e f f# g g# a a# b c c# d d# e'
ファ ファ# ソ# ラ# ド# レ#
329.628 352.000 370.831 396.000 417.185 445.500 469.333 494.442 528.000 556.247 594.000 625.778 668.250Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度
329.628x2=659.256
668.250-659.256=8.994Hzのずれ

4−3.純正律

純正律は、オクターブの中のド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドを簡単な整数比の1、9/8、5/4、4/3、3/2、5/3、15/8、2の整数比で構成された音階。
オクターブ1:2と完全五度2:3のピタゴラス音階に長三度4:5を取り入れ簡単な整数比同士は響きの相性が良いが、 転調に弱いといわれている。

チューニングはA(ラ)で合わせることが多い。
表1.A(ラ)からはじまる純正律
嬰イ
変ロ
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
a a# b c c# d d# e f f# g g# a’
ラ# ド# レ# ファ ファ# ソ#
1 16/15 9/8 6/5 5/4 4/3 45/32 3/2 8/5 5/3 9/5 15/8 2
440.000 469.333 495.000 528.000 550.000 586.666 618.750 660.000 704.000 733.333 792.000 825.000 880.000Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度

4-3-2.C(ド)からはじまる純正律

鍵盤楽器は、c(ド)を中心にすることが多い。
表2.C(ド)からはじまる純正律
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
嬰イ
変ロ
c c# d d# e f f# g g# a a# b c’
ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ#
1 16/15 9/8 6/5 5/4 4/3 45/32 3/2 8/5 5/3 9/5 15/8 2
261.626 279.067 294.329 313.951 327.032 348.834 367.911 392.439 418.601 436.043 470.926 490.548 523.252Hz
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度

4-3-3. E(ミ)からはじまる純正律

ギターは、EADGBEにチューニングすることが多い。弦の長さcm
表3.E(ミ)からはじまる純正律
嬰へ
変ト
嬰ト
変イ
嬰イ
変ロ
嬰ハ
変ニ
嬰二
変ホ
e f f# g g# a a# b c c# d d# e’
ファ ファ# ソ# ラ# ド# レ#
1 16/15 9/8 6/5 5/4 4/3 45/32 3/2 8/5 5/3 9/5 15/8 2
329.628 351.603 370.831 395.553 412.035 439.504 463.539 494.442 527.404 549.380 593.330 618.052 659.256Hz
630.000 590.625 560.000 525.000 504.000 472.500 448.000 420.000 393.750 378.000 350.000 336.000 315.000cm
半音0 半音1 半音2 半音3 半音4 半音5 半音6 半音7 半音8 半音9 半音10 半音11 半音12
完全一度 短二度 長二度 短三度 長三度 完全四度 増四度/減五度 完全五度 短六度 長六度 短七度 長七度 八度

4−4.素数音階

素数音階を考えてみる。
素数。2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、 79、83、89、97、101、103、107、109、113、127、131、137、139、149、151、157、163、167、 173、179、181、191、193、197、199、211、223、227、229、233、239、241、251、…

数がゆっくり大きくなるので、7個や12個以下で区切ってしまうのでは納得できないが。
機械的にオクターブの中に納めるとどうなるのか。

表4-4a.f0=130.813Hz、12個の素数と周波数(Hz)
素数 1 2 3 5 7 11 13 17 19 23 29 31
周波数 130.813 261.626 392.439 654.065 915.691 1438.943 1700.569 2223.821 2485.447 3008.699 3793.577 4055.203Hz
1/oct 1 1 1/2 1/4 1/4 1/8 1/8 1/16 1/16 1/16 1/16 1/16
周波数 130.813 261.626 196.219 163.516 228.922 179.867 212.571 138.988 155.340 188.043 237.098 253.4501875Hz
得られた素数音階周波数をオクターブ内に並べ替える。
表4-4b.f0=130.813Hz、12個の素数と周波数(Hz)
n 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
周波数 130.813 138.988 151.252 155.340 163.516 179.867 188.043 196.219 212.571 228.922 237.098 253.450 261.626Hz

平均律と比較してみるとf0=130.813Hzで最大約8.9Hzもずれてくるところがある。

4−5.フィボナッチ音階

フィボナッチ音階を考えてみる。
フィボナッチ数列。1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、…

数が急激に大きくなるので、7個や12個以下で区切ってしまうのでは納得できないが。
機械的にオクターブの中に納めるとどうなるのか。

表4-5a.f0=130.813Hz、15個のフィボナッチ数と周波数(Hz)
FB数 1 1 2 3 5 8 13 21 34 55 89 144 233 377 610
周波数 130.813 130.813 261.626 392.439 654.065 1046.504 1700.569 2747.073 4447.642 7194.715 11642.357 18837.072 30479.429 49316.501 79795.93Hz
1/oct 1 1 1 1/2 1/4 1/4 1/8 1/16 1/32 1/32 1/64 1/128 1/128 1/256 1/512
周波数 130.813 130.813 261.626 196.219 163.516 261.626 212.571 171.692 138.988 224.834 181.911 147.164 238.120 192.642 155.851Hz
得られたフィボナッチ数音階周波数をオクターブ内に並べ替える。
表4-5b.f0=130.813Hz、12個のフィボナッチ数と周波数(Hz)
n 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
周波数 130.813 130.813 138.988 147.164 155.851 163.516 171.692 181.911 192.642 196.216 212.571 224.834 238.12 261.626Hz

平均律と比較してみるとf0=130.813Hzで最大約11.4Hzもずれてくるところがある。
フィボナッチ数列は隣同士の比が黄金分割比になっているのでこの比率数でも別の音階を考えることもできる。
つまり規則性がある。

7度や12音階で区切っても素数音階やフィボナッチ音階ができるが、
RGBの色を考えるとき0から255以下で検討してみたので、
音階ももっと大きい数でも扱えるように単位円の中での振る舞いをみてみたい。

4−5.単位円の中へプロット

sin(素数)、cos(素数)の組み合わせと、sin(フィボナッチ数)、cos(フィボナッチ数)の組み合わせを単位円の図にしてみた。

4-5-1.単位円内素数


4-5-2.単位円内フィボナッチ数


なんとなく時計回りに0°から240°ぐらいまで分布し、データ点がどの辺に集中が多いかでおおまかな音階ができるかもしれない。

4−6.ギターフレット上の素数音階とフィボナッチ音階とそれぞれの植木算音階。


図4.ギターフレット4 植木算音階 非等間隔。素数音階とフィボナッチ音階。
素数音階とフィボナッチ音階をギターフレット上に表示してみた。
さらに、素数音階とフィボナッチ音階を植木算音階でも表示してみた。
(つづく)




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